世界の美しい風景とネコ『世界のねこみち』
書籍情報
・タイトル:『世界のねこみち』
・著者:岩合光昭
・出版社名:朝日新聞出版
・発行年:2017/4/20
・本のサイズ:(横150×縦220×厚さ13mm)
・分類:写真集(フォトエッセイ)
・総ページ数:128ページ
・定価:1400円+税
概要
週刊朝日の岩合さんのコラム、書籍化第2弾。
第1段は日本が舞台でしたが、第2段は世界が舞台。
世界各地のネコたちの写真と
撮影時の裏話や各国の豆知識が綴られます。
オススメポイント
オススメポイント1!
豆知識満載、エッセイが面白い!
ネコのことだけでなく、撮影された土地のことについても触れられています。
例えば、
イタリアのアルベロベッロという町の名前は
「美しい樹」という意味が込められているとか、
エジプトのエレファンティ島という場所は
昔、象牙交易の拠点だったとか、
知らなかったことが満載。
そういう土地には、他にどんなネコが住んでいるんだろう、
と想像を働かせるのも面白い。
また、全ての写真ではないと思いますが、
中には、
NHKの「岩合光昭の世界ネコ歩き」に登場したネコちゃんや、
OLYMPUS公式ホームページ内の壁紙ダウンロードに登場した写真も。
ネコ歩きにはナレーションがついているのでその町のことや撮影状況なんかも分かりますが、
壁紙の方はダウンロードしかできないので、
撮影場所や撮影状況なども見ただけでは分かりません。
しかしこの本を見れば、
どの国で撮られた写真で、これがどんな瞬間を切り取ったものなのかが分かります。
それが分かると写真の見方も変わってきます。
私が一番衝撃を受けたのは、ウルグアイのネコの写真。
豚と子猫のツーショットの写真はとても可愛らしく、
思わず頬がゆるんでしまう一枚です。
実はこの二匹、私は本を読む前から見たことがありました。
OLYMPUSの公式ホームページでダウンロードできる壁紙の中に
二匹が写っているものがあり、ダウンロードしていたんです。
壁紙に設定して、子猫と豚さんのツーショットで可愛いなぁ、と
PCを使うたびに思っていたんですが、
エッセイを読んでびっくり。
子猫と豚さんがまさかの「同級生」と書いてあったのです。
豚さんの方がだいぶ年上でお母さん的な存在なんだと勝手に思っていたので驚きました。
他にも壁紙の写真で見たことのあるネコをこの本の中に見つけました。
壁紙をダウンロードしてから本を見て同じ子を探すしたり、
本を読んでから壁紙をダウンロードして楽しむのも良いかもしれません。
本だけで終わらない楽しみ方ができます。
オススメポイント2!
岩合さんの撮影密着ルポが面白い!
フォトエッセイの最後は
スペシャル撮り下ろしの「岩合さんの撮影に密着!」が収録されています。
撮影場所はなんと
NHK「岩合光昭の世界ネコ歩き」にも出ていた
京都の梅宮大社です。
世界ネコ歩きの時に出ていたツキも登場します!
ツキは岩合さんのお気に入りのネコなのだそうで、
世界ネコ歩きのときにもよく画面に登場していました。
私もツキが大好きなので、この本で思わず出会えて嬉しくなりました。
撮影密着ルポは、時間が細かく刻まれてそのときの岩合さんの行動などが記録されています。
これを見ると、
岩合さんの撮る愛くるしいネコたちの写真たちは
岩合さんのネコに対する深い愛情と
辛抱強く待つ姿勢によって生み出されているんだなぁ、ということが分かります。
それだけ長くネコたちを眺め、ネコたちに寄り添っているということでもあると思います。
だから岩合さんの撮るネコたちは、
見る人をなごませる力があるのではないかな、などと感じました。
まとめ
「岩合光昭の世界ネコ歩き」を見たことがある人にはかなりオススメの一冊です。
外国の色々な町のネコの写真が載っているので、その国の美しい風景なんかも楽しめます。
また、PCやスマホ用の壁紙をOLYMPUSの公式ホームページで無料ダウンロードできるので、
知らなかった人は覗いてみてください。
お気に入りを何枚かダウンロードして気分に合わせて壁紙を変えるのも楽しいですよ。
そしてこの本をめくってみると、自分が壁紙にしているネコが登場したり、
そのネコにまつわる情報を知ることができて余計に愛着が沸いてくる、
なんてこともあるかもしれません。
本を読み終わった後も楽しめる。
そんな一冊です。
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