真冬の寒い時期、あったかい部屋でまったり読みたい『ケサランなにがしとスープ屋さん 1 』

    

書籍情報

・タイトル:『ケサランなにがしとスープ屋さん 1 』
・著者:堀井 優
・出版社名:株式会社マッグガーデン
・発行年:2018/12/25
・分類:コミック
・定価:571円+税

概要

降り積もる雪の中、フィンランドの田舎町にあるスープ屋さんに、白い毛玉のような物体が舞い降りる。
その正体は…「ケサランパサラン」!?
ふわふわで、もこもこな、幸せを呼ぶ(!?)道の生物とのほっこり暮らし。

表紙裏より抜粋。

おすすめポイント!

見ているだけでほっこりできる、雰囲気抜群のフィンランド生活

大きな事件があるわけでもなく、複雑な人間ドラマがあるわけでもない本作。
ケサランの成長を見守る感じの日常系のマンガです。
なので、心がアツくなりたい!冬の寒さもぶっ飛ばせるほど熱中できるものが読みたいっ!って人にはおすすめしません。

ほっこりしたいなぁまったりしたいなぁ、殺伐とした内容のマンガは今は遠慮しておきます、って方にぜひおすすめしたい!
それが『ケサランなにがしとスープ屋さん』です。

舞台がフィンランドということもあって、室内の小物も可愛いのもポイントが高い!
木の器にスプーン、壁から下がるフライパンやドライ中の植物、石造りの暖炉。
これらの単語にに心くすぐられる人は、きっとこのお話を好きになると思います。

たまーにですが、フィンランド語の表記や言葉も出てきます。
フィンランドって、日本人的には身近な国の一つだと思います。
ムーミン、サンタ、オーロラ、サウナ、北欧家具、可愛い食器…と色々とイメージするものはあると思います。

でも言葉はどうでしょう?
フィンランド語の挨拶や単語、なにか思い浮かぶもの、ありますか?

おそらく、フランス語やイタリア語、ドイツ語といったその他ヨーロッパ諸国の言語ほどパッと思いつける人は少ないのではないでしょうか。
私もフィンランドって良いなぁと思ってはいましたが、言葉については知らなかったなとこの本を読んで気がつかされました。

言葉を学ぶ系のマンガではないので、これを読めばフィンランド語マスターになれるわけではありませんが、
ちょっとした単語を知ることができるのでお得な気がします。

本編の途中、おまけページがあり、スープ屋さんでの注文の仕方とか、作中のお店のメニュー表なんかが載っています。

スープ名が日本語表記とフィンランド表記、そしてフィンランド語の読み方がカタカナで表記されていて、発音が分かるのも良い。
スープはケイット、パンはレイパと言うそうです。
なんだか可愛らしい響きですよね!

ちなみにシナモンロールは、フィンランド語でコルヴァプースティと言い、「ビンタされた耳」という意味をもつそうです。い、痛そう…。
作中のシナモンロールはちゃんと美味しそうに描かれていたのでご安心を。

続刊情報と紙媒体

2020年1月20日に第3巻が発売されたようです!この記事を書いているのが1月18日なのでつい最近ですね!
電子書籍でも発売されているようですが、私は断然紙媒体をおすすめします!

というのも、カバー裏にケサランが初めて口にしたあのスープの作り方とケサランの等身大図が載っているからです!!
たぶん電子だとこれは見ることができないと思われます(※私は電子を見ていないので詳細は分かりません!おそらく、です!)。
そして等身大ケサラン…思ったよりも大きかったです。
もう一回りくらい小さいサイズをイメージしていたので、見たとき「おぉっ」となってしまいました。
が、これがふわふわ浮いたり動き回っていたら可愛いだろうなぁ。
等身大のぬいぐるみとか発売されてもいいなと思ってしまいました。

久しぶりに記事を書いたのでなんだかぐだぐだ感が否めませんが、
ケサランパサランがメインキャラクターのマンガなんてそうそうないと思いますし、気になった方はぜひ手に取ってみてください!
こちら、マッグガーデンさんのHPで第1話から数話分、無料で公開されておりますので試し読みもできますよ!

最後に…フィンランド語では「ありがとう・ごちそうさま」というときに「キートス」と言うそうです。

ーということで、皆様、ここまで読んでくださってありがとうございました!キートス!!