猫旅に出たくなる!『日本のねこみち』

2019年8月11日

 

書籍情報

・タイトル:『日本のねこみち』
・著者:岩合光昭
・出版社名:朝日新聞出版
・発行年:2015/12/30
・本のサイズ:(横150×縦220×厚さ13mm)
・分類:フォトエッセイ
・総ページ数:127ページ
・定価:1400円+税

概要

週刊朝日で連載されている
岩合光昭「猫の細道」の書籍化第1弾!

日本全国の猫写真とその写真にまつわる小話、
コラムで構成された本作。

コラムでは岩合さんの猫旅の心得や
猫撮影の極意なんかも知れちゃいます!

猫好きさんには垂涎の一冊。

朝日新聞出版HP参考。
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17601

オススメポイント

オススメポイント1!
十猫十色の猫写真にほっこり。

北海道から沖縄まで、日本各地のネコたちが勢揃いしています。

青森では雪が降りしきる中でジッと座っているネコ、
沖縄ではシーサーとのツーショットなど、
土地の特色が現れた一枚がたくさんあります。

県民性という言葉がありますが、
ネコたちにも県にゃん性があるのでは?と感じるような写真もちらほら。

滋賀県での一枚はまさにソレ。
排水溝から顔を覗かせ、こちらをチラッと伺っているネコ。

岩合さんのエッセイでは「猫忍者」と評されています。
滋賀県といえば甲賀の里、忍者の里です。
さすが甲賀のニャンコ。
ご先祖様は忍者の相棒だったりして。

実際、滋賀県以外のネコも排水溝を使って移動をしているようなので
忍者だからというわけではないのですが、
想像力をかき立てられる写真と岩合さんの文章に
ページをめくる手が止まりません。

オススメポイント2!
旅に出るなら猫旅へ。

ちょうど私がこの本を手に取ったのが8月頭でした。

学生さんは夏休み真っ只中、社会人の方々もそろそろ夏休みという時季。

2019年はゴールデンウィークが長かったこともあり、
夏休みの予算は少なめの方が多いとか。

私も特別出かける予定はなかったのですが、
この本を読んで出かけたくなってしまいました。

日本各地にいるネコに会いに行く旅ー猫旅へ。

せっかくだからと本に出ていたネコに会いに
遠くまで足を伸ばすのも良いですが、
私は
近所の自由猫に会いに出かけるのも立派な猫旅ではないかと思います。

普段通らない道を通ってみたり
いつもとは違う時間に普段通る道を通ってみたり。

日常の中に自分は知らない非日常が隠れているかもしれません。

また、猫と出会う確率が高いのは朝なんだそうです。
8月が猛暑日も多いですし、
朝活を始める良いきっかけにもなりそう。

もし遠出したいけど行く場所決まってないんだよなぁ、
という猫好きの方がいましたら、
この本を片手に猫旅なんていかがですか?

まとめ

この本は以前紹介した『世界のねこみち』の兄弟本です。
実はこちらの一冊の方が先に出版されていたのですが、
手に取ったのが『世界のねこみち』が先立ったため、
出版順と紹介順が逆になってしまいました。

しかし、
『世界のねこみち』との内容のつながりはないので、
どちらを先に読んでも十分に楽しめる二冊です。

今回は日本が舞台ということで、
より身近にネコたちを眺めることができたように感じます。
そして行こうと思えば行ける場所で撮影されているので、
猫旅への思いが募ります。

また、コラムで
岩合さんイチ押しの猫島紹介や
撮影の極意なんかも書かれているので、
より猫旅欲が高まります。

旅先が決まっていないけど旅に出たい、
そんな時はこの本を手に取って指さし旅、
なんていうのも楽しいかもしれません。

旅がしたくなる。
冒険に出かけたい。
そんな気持ちを沸き立たせてくれる一冊でした。

写真集

Posted by nekomatsu